鬼瓦の話
お寺に鬼瓦は付き物であるが、鬼の顔をしていない鬼瓦というのも多く見られる。当山本堂の鬼瓦はまさに鬼の顔をしており、見るからに恐ろしい。この鬼瓦だが、天地を鎮め悪を払うという願いが込められているということだが、「陰」と「陽」、「月」と「日」、「雌」と「雄」のように対をなしているという。確かに向かって右の山側に向いている鬼(写真の上2枚)には額に円形の「日」が付けられており、向かって左の鬼(写真の下2枚)の方には三日月の「月」が付けられている。ということは右側が雄で、左側が雌の鬼というだろうか。そう言えば昔、10円玉の平等院の鳳凰の雌雄について論争があったような?みなさんも、太然寺に限らず、お寺に参ったときには本堂の鬼瓦に注意してみてはどうだろう。