3月18日は1番下の子どもの卒業式でした。今年も、お彼岸のお経回りの合間を縫って出席し、PTA会長としての最後の祝辞を述べさせていただきました。
 今年の題材は、「13歳のハローワーク」でした。

 本日のよき日、多くのご来賓の方々のご臨席を賜り、大野小学校の卒業式が行われましたこと、大野小学校PTAを代表いたしまして、心からお慶び申し上げます。

卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
みなさん、この6年間の間、さまざまな面で成長されましたね。
ここまで成長できたのは、数え切れない多くの人たちのおかげです。
まず、一番に感謝しなくてはいけないのが、お父さん、お母さんです。
それから、先生方です。いろいろなことを教えていただきました。
運動会、学習発表会、一丸となってやり遂げました。
学校でケガをしたときや病気になったときには養護の先生にお世話になりました。
給食の調理員さんも毎日みんなの給食を作ってくれました。
子ども110番や、おもちつきでは、地域の方々にもお世話になりました。
このように皆さんは、周りのたくさんの人々の助けを借りて ここまで成長したことを忘れてはいけません。

 そして、まだまだ、一人前の大人になるためには、勉強しなくてはならないこと、教えてもらわなくてはならないことがたくさんありますね。

「13歳のハローワーク」という本を知っていますか?
皆さんも、もうすぐ13歳ですね。この本は、「好きなこと」を切っ掛けにして、さまざまな職業が紹介されており、それになるためにはどうすればよいか、どのような方法があるか、ということが中学生にもわかりやすく説明されています。
「花や植物が好き」ならこの仕事、「絵やデザインが好き」ならこの仕事、「収集するのが好き」ならこの仕事、「人の役に立つのが好き」ならこの仕事、といった具合です。
……好きこそ物の上手なりということでしょうか。
私なんかの場合も、子どもの頃から、生き物とか、星とか、理科の実験が好きで、結局、理科の先生になってしまいました。今はお坊さんをしていますが。

すなわち、自分は何が好きなのか、どのような仕事をしたいのかという目標を早く見つけるのです。そしてその目標を達成するために努力するのです。
そして、その目標が達成されなくても、その努力は決して無駄にはなりませんよ。

先日のPTA新聞に皆さんの「将来の私」について書かれていましたね。
もうなりたい物が決まっている人もいましたが、大半の人が決まっていませんでした。確かに、今から、大人になったら何になるかを決めることは簡単ではありませんね。

小さな目標をたくさん作っても良いですよ。
「中学生になったら部に入って3年間頑張る」
「テレビを1日1時間以上見ない」
「今度のテストで90点以上取る」
「毎朝自分でおきる」
そうしているうちに自分の本当にやりたいことが見つかるかも知れません。
一番いけないことは、何も考えないで楽な楽しいことだけして過ごすということです。
どうか、みなさん、中学生になりましたら、自分にあった目標を掲げて、それに向かって努力し、お父さん、お母さんに負けない立派な大人なるよう、頑張ってください。

 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様方、お子さんのご卒業おめでとうございます。これまでのPTA活動に対しまして、多大なるご支援・ご協力を頂き、また積極的なご参加を頂き、厚くお礼申し上げます。
 私ごとではありますが、4年間務めたこの会長職を、子どもの卒業と共に終えることができ、ホッとしているところですが、先日、石井中学校の方からPTA役員の依頼がありました。堅く、お断りしたのですが、・・・
 ということで、保護者の皆様方、引き続き中学校のPTA活動にもご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

これをもちまして、PTAを代表してのお祝いの言葉とさせていただきます。
本日は本当におめでとうございました。


過去の祝辞

平成12年度 「ぺイ・フォワード」
平成13年度 「もしも地球が100人の村だったら」
平成14年度 「世界に一つだけの花」