今日は彼岸の入りです。さすがにお彼岸ですね。春の日差しが感じられました。 さて、本日はPTAで関係している小学校で卒業式が行われました。一応、PTAの会長ですので、お彼岸のお経回りの合間を縫って出席し、祝辞を述べさせていただきました。今回で3回目になりましたが、ありきたりの祝辞ではおもしろくないと、結構考えます。今回は「三草二木」というお釈迦様の教えとスマップの「世界に一つだけの花」を題材に話をしました。 |
本日のよき日、多くのご来賓の方々のご臨席を賜り、大野小学校の卒業式が行われましたこと、大野小学校PTAを代表いたしまして、心からお慶び申し上げます。 卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。 みなさん、この6年間の間、にさまざまな面で成長されましたね。 ここまで成長できたのは、数え切れない多くの人たちのおかげです。 まず、一番に感謝しなくてはいけないのが、お父さん、お母さんです。 それから、先生方です。いろいろなことを教えていただきました。 運動会、学習発表会、一丸となってやり遂げました。 学校でケガをしたときや病気になったときには養護の先生にお世話になりました。 給食の調理員さんも毎日みんなの給食を作ってくれました。 子ども110番や、おもちつきでは、地域の方々にもお世話になりました。 このように皆さんは、周りのたくさんの人々の助けを借りて ここまで成長したことを忘れてはいけません。 しかし、まだまだ、一人前の大人になるためには、勉強しなくてはならないこと、教えてもらわなくてはならないことがたくさんあります。 そこで皆さん、4月から中学生になりますが、これからは、自分はどのような大人になるのか、どのような人間になればいいのかということを真剣に考えてみてください。 仏教の教え、すなわちお釈迦様の説いた教えの中に「三草二木」という教えがあります。三本の草、二本の木と書きますが、 「同じ大地に生える草や木が、同じ雲から降った雨を受けているのに、それぞれ違った大きさに育ち、違った花を開き、違った実を結びます。このような違いがあるのは、それぞれの植物の優劣ではなくて、個性すなわち個々の性質であって、個性に応じた育ち方をして、個性に応じた実を結ぶ。それが正しく平等な姿なのです」という教えです。 先日、歌番組を視ていましたら、皆さんもご存じでしょう。スマップというグループが出ていました。この中にも、特に女子の方、ファンがたくさんいることでしょう。お母さんがたの方が多いかもしれませんね。私としては単なるアイドルグループぐらいにしか思ってなかったのですが、その歌番組の中でスマップが歌った「世界に一つだけの花」という歌に そうさ 僕らも 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい とありました。 これは、まさに仏教でいう「三草二木」の教えです。 このスマップというグループ、本当にさまざまな個性を持つ者の集まりですね。木村拓哉が5人いたのではここまで人気が出なかったでしょう。中居君、草なぎ君、香取君、稲垣君、そして、木村君がいて、それぞれがそれぞれの役割を果たし、それぞれの個性の花を咲かせて初めてスマップの良さがあるのではないでしょうか。 卒業生の皆さん、どうか自分の持っている種を、まわりのみんなから受ける日の光・水・栄養分をうけて、それぞれの個性のある花を見事に咲かせるよう、がんばってください。そして、実を結んだならば、それをみんなに分けてあげてください。周りのみんなも幸せになれるのではないでしょうか。 小さい花や大きい花 一つとして同じものはないから NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様方、お子さんのご卒業おめでとうございます。これまでのPTA活動に対しまして、多大なるご支援・ご協力を頂き、また積極的なご参加を頂き、厚くお礼申し上げます。また、下のお子さまのおられる方には引き続きPTA活動にご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 これをもちまして、PTAを代表してのお祝いの言葉に代えさせていただきます。 本日は本当におめでとうございました。 |